2月の園だより

　暦の上では、「大寒」の真っ最中！豪雪地域にお住いの方々からは笑われそうですが、関東人の我々にとっては、凍えるような寒さです。しかし、園庭からは毎日、賑やかな子ども達の歓声が聞こえてきて、走り回っている姿が見られます。この寒さを、物ともしていないようですね。

　さて、人間の睡眠時間は、平均8時間といわれています。でも我々のように働き盛りの大人は、8時間の睡眠時間はなかなかとれません。ただ、赤ちゃんの時代や老人になった時のことを考えると、平均すると8時間くらいになるのかなと思います。幼稚園の頃の子ども達は、どれくらいの睡眠時間が必要かというと、10～11時間といわれています。夜の8時に就寝して、朝6～7時に起床するとこの時間になります。熟睡はしなくても、布団の中に入って目を瞑っているだけでよいのです。上の兄姉などがいるとなかなか難しいことですが、幼稚園では是非この11時間に近い睡眠時間はとってあげてほしいと思っています。なぜなら、幼稚園で子ども達を見ていると、幼児期の睡眠時間の大切さ感じる場面が多くあるからです。たとえば、前日まで元気に登園していた子が、今日は頑なにお母さんと離れない。なぜかなと思いつつお母さんに子どもの睡眠時間を聞くと、「その日は遅くまで起きていました」という答えが返ってきます。寝るのが遅く、朝もまだ寝ていたいのに「もう時間よ！」と起こされ、眠いから朝の支度がなかなかできず、最後にお母さんに叱られながら支度し、気持ちよく登園できない…という悪循環に陥って、幼稚園に着くと「今日は嫌だ…」になるのです。突然泣く子の約半分は睡眠時間を改善するだけで解決したりします。大人でも寝不足の日なんかは、仕事に行くのが億劫だったりしますから、子どもはなおさらですよね。また、睡眠が足りないと、午後くらいになると体力も落ちて集中力も全く無くなります。それでも遊びたいから、と頑張って外で遊んでいたりすると、怪我や事故につながったりもします。大人ですと精神力も体力もついてきますので、何とか頑張れますが、小さい子ですと睡眠だけでその日一日ががらりと変わると言っても過言ではないかもしれません。他にもいろいろありますが、これだけでも睡眠の大切さを感じる事が出来ると思います。是非、日々の睡眠時間を見直してみてください。

　年長組は、早いものであと2カ月足らずで卒園ですね。4月からは小学生になり、毎日子どもだけで通学することになります。家の玄関で、「いってらっしゃい！」になります。お父さんやお母さんと一緒に、幼稚園やバス停まで通うことは、幼稚園時代にしか出来ません。残りわずかの、子どもの送り迎えを思う存分楽しんで下さいね。

　最後にインフルエンザについてですが、当園にも大流行の波が押し寄せています。幼稚園でも、感染拡大の防止に努めてまいりますが、ご家庭でもご協力をお願い致します。毎朝の子どもの体調を必ず観察していただき、絶対に無理に登園させないようお願い致します。